自己啓発本や「引き寄せ系」では、自分の理想を細部までイメージすることが実現において重要だと説かれている。
例によく挙げられているのは金銭面のこと。自分がお金持ちになら、どんな生活か?どんな気分か?など。
私はこの手の質問(無駄話の「1億円当たったらどうする?」でも同様)にうまく答えられなかった。とりあえず貯金するかな…とか言ってしまう。
いや、確かに嘘ではないけども、なんか、違うやん…!?
お金はあるほど嬉しい。でも豪遊をしたいわけでも、ハイブランドに囲まれたいわけでもない。
やりたいと思ったことを躊躇なくやれるノーストレス環境になってほしいけど、こんな解答は質問に対して漠然としすぎていてる。何か具体例が欲しいところ。
そんなふんわりと迷える私は先週、ベストなお金持ちビジョンを発見した。
どこにあったかというと、valkneeのWOKE UP REMIXXXに。
このリリックの中にある
〈カスい広告見ないで済むほどいつかはいっちゃんRich〉
が、もうそれはそれは、100%の理想的感触を表していた。
金銭的余裕のある人は〈カスい広告〉を見ない。というか見えない。
オンラインオフライン問わず、広告の質/有無は消費者の経済状況と比例している気がする。
そしてカスい広告が視界に入ることのない富める人たちは、精神的にも常に余裕がありそうなイメージ。
Duolingoを一生懸命やるたびに、ハラハラするゲームの広告を思わず見ちゃったり、無関係な業種の転職を薦められたりすることはないのだ。
雑で無駄な情報とは無縁な世界。
XGじゃない我々OGにはOGなりのリッチがある。
いつかまた「お金持ちになったらどうする?」系の質問に出会うことがあれば、食い気味に即答したい。
私はカスい広告を見なくて済むような、心穏やかな生活を送るのです。