目盛りは水平

所感と備忘録

ク・ギョファンを連れて昇るBalming Tiger

Balming Tigerの"UP!"MVが公開されました。


www.youtube.com

まだ"Buriburi"のMVだけで半年は生きていけそうだったのに、間髪入れずにやって来ました。それもまた良いものが。

 

まず、主演を務めたのがメンバーじゃなくて俳優のク・ギョファンさん。出演作品は拝見したことがないのですが、いや、有名人やん。急にそんな人据えられたらびっくりしちゃう…はずが、BTの世界にまぁ馴染むこと馴染むこと。役者ってすごい。

社会に飲み込まれながら、スーパー(ロケ地はIKEA光明店)に勤務する人。時々ズルをして、生きる糧(バナナ)を得る人。

話してる内容がナチュラルに狂っていって、恋人との写真はとっくに色褪せていて、ひたひたと恐ろしくなりました。あぁでももしかしたら彼の中にはすべてが同時に存在してたのかもな。消化する暇もなく、バーコードを読み取らねばならぬ速度の社会。

 

個人的に「何かを達成して成功したはずなのに、空しくて苦しくて涙を流すシーン」というものを見るたびに、切なさと哀しさで胸がいっぱいいっぱいになるのですが、"Kamehameha"に続いて今回もそうでした。登り切った先で、あんな泣き方されたらもう…やめておくれ……

 

そういえばサンヤンさんが以前、役者の仕事がしたいというようなことを仰っていて、今回それがク・ギョファンさん相手に実現してるから、勝手にすごく嬉しい気持ちになりました。"Once upon a time, he had a dream"の歌詞にも通ずるような。

 

BTの作品にはいつも、己を信じて生きていけというメッセージが込められていて、なんだかブレている時に曲を聴くと、シュッと元の軸に戻れる気がします。あと根拠のない自信というか、気が湧いてくる。ありがとうございます。

 

 

 

(クレジットを見てたら、ギターに長谷川陽平さんが参加なさってた。昨年チャン・ギハから長谷川さんの存在を知り、そこに竜雷太さんのお名前が出てきて、それはそれはびっくりしました。なんであんなにびっくりしたのかわからない程にびっくりしてたな)